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BOOKS

小説はやっぱり日本のものが好きです。よみやすいからかな。
絵本も大好き。でも高いんだよねえ。バシバシ買いたいなあ。

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『チーズはどこへ消えた?』 スペンサー=ジョンソン

最近話題の1冊。ブランチでも紹介してたね。
3部構成で最初と最後は同窓生の話し合い、真ん中が物語「チーズはどこへ消えた?」になります。
話は単純。2匹のねずみと2人の小人がチーズを求めて迷路をさまよいます。しかしやっとみつけたチーズもしばらくすると消えてしまう。で、どうするか?新しいチーズをさがす?原因をしらべる?戻るまで待つ?

時と共に物事は変化している。たとえ目に見えなくても。
あたりまえのことを忘れていませんか?

他にも『ああ、そうだな』と気付かせてくれることがいろいろ書かれてます。
まあ、人生を変えると言う程ではないけど。
1時間もあれば読めるので、気軽に読んでみて下さい。


『平成よっぱらい研究所』 二ノ宮知子

マンガ。二ノ宮さんのよっぱらいエピソードが盛りだくさん。
夜中に公園のカップルを花火で襲撃したり、野球ケンで裸になったり、こわい人と仲良くなったり、記憶をなくしたり――きっとみんなも似たようなことはあるはず…?
読んで楽しくなれるマンガです。

あー、飲みた〜い!(って飲んでるけどね。えへへ。)


『絶対泣かない』 山本文緒

フラワーデザイナー、デパート店員、専業主婦、派遣、エステティシャンなど、15の職業の女性のお話。みんなそれぞれ、つらいことがあったり、うれしいことがあったり・・・。展開的に、ちょっと少女趣味っぽいかなと思うところもあるけど、そのくらいの方が救われる気がする。エピソードも明るい方向のものが多くて、きっと読んだら爽快な気分になる、はず。女性におすすめの1冊です。



バーバパパたびにでる』
アネット=チゾン / タラス=テイラー 作
                   やましたはつお 訳

いわずとしれたバーバパパのお話。
バーバパパやその家族を知っていても、どうやってできたのか知る人は少ないかも???
この本では
バーバパパバーバママをみつけに旅に出ます。どこを探してもバーバママはいない・・・でも実は意外なところにいたんです!!そして出会った二人は恋に落ち、かわいい子供達も誕生しました(誕生の仕方もびっくりよ)。バーバ系生物の生態系がわかる1冊ですな。
あなたの
バーバママも意外なところにひそんでるかもね。


と庄造と二人の女』 谷崎潤一郎

題名通り、リリーと庄造、その元妻の品子、後妻の福子のおはなし。
庄造の母や福子の父らの思惑で、庄造と福子は『イイ仲』になり、妻だった品子は離縁し、妹夫婦の家に世話になるはめになってしまいました。最初、その品子の手紙からはじまります。内容は、さみしいので庄造がかわいがっていた
リリーを譲ってほしいというもの(本当は復縁をねらった企み)。庄造はこのを溺愛していたのでしぶるんだけど、に嫉妬した福子は『品子にやらないと出て行く』などというので、結局品子にを渡してしまいます。品子としては、本当にそのを譲ってほしい訳ではなかったし、妻だった頃には憎んでさえいたのだけれど、なつかれるようになると、せっせと世話をし、愛情を注ぎます。そのうち、こらえきれずに庄造はリリーに会いに行き(決して品子にではない)、それが福子にバレ、逃げるようにしてまたリリーに会いに行くのだけれど、昔のように接してくれず・・・。
品子も福子も庄造を好いているのだけれど、庄造はその二人によりも深い愛情を
に注ぎ、しかしそのはすでに品子という新しい飼い主になついてしまっている(心変わりしたってことか)。
猫を飼うということは、
につかえる、ということだよね。気紛れで純真な、魅力的な存在、それに奉仕することで満たされる心。人は主人を求めている。人によってその主人は恋人だったり、仕事だったり、ブランド品だったり、宗教だったりするんでしょうね。


ふるびたくま』 クレイ・カーミッシェル 作 
                江國香織 訳

クララのお気に入りのふるびたくまのお話。
ぼろぼろで汚れてしまった
くまは『もうすぐぼく、すてられちゃう』って思って、これ以上すりきれないように、クララに遊ぼうって誘われてもじっとしていたり、一緒に寝なかったり。で、ある日とうとうクララくまをおいて出かけちゃって、帰ってきても部屋に閉じこもって返事もしてくれなくって、くまはうなだれて裏口からひっそり外に出て、すてられるのを待ちました。でも気付くときれいに洗われて、繕われてクララのベッドの中にいました。そしてベッドの上にはクララからの赤いスーツ(耳入れ付き)がおいてありました。いつでもぎゅうっと抱いて眠れるように―。
あたしが年をとって、ふるく(?)なっても、それに対処してかわいがってくれるような人と暮らしていきたいもんだと思いました。


『ミタカ君と私』 銀色夏生 著

中学の頃にはやってました、銀色夏生さん。あたしも好きだったな。意外と乙女っしょ?その銀色さんの、たぶん初めての長編小説。表紙や中のカットも銀色さんです(あいかわらずのホノボノさ)。
主人公のナミコと幼馴染みのミタカ君、そのまわりの人々の平穏な暮らしが書かれています。ふつうの小説家なら書かないだろう、あまり意味がなく、それでいてかわいらしい日常も書かれていたりします。平穏といってもナミコが男の子に告白されたり、パパが好きな人が出来てでていったり、という事件もあるんだけれど、みんなあんまり深刻っぽくなくて、サバサバしてていいです。『ゆるさ』が心地イイお話でした。


『だれも死なない』 トーンテレヘン 作 / 長山さき 訳
                      金子國義 絵

オビによれば「大人のための哲学童話」(でももちろん子どもにだって楽しめるはず)。
森の動物たちのお話です。短い話がたくさんはいってる。
からだが爆発したり、みんなで中に浮いてしまったり、からだの1部が風に飛ばされたり・・・。そんな日常での動物たちのやりとりは、ほほえましかったり、どこかブラックだったり。
あたしの印象深かった話は、いつもどこかにぶつかってしまうゾウが、りすの提案をうけて、りすの後ろを歩くようにしたらどこにもぶつからないようになるんだけれど、ゾウは暗くなって『どこかにぶつからなくなってもボクはボクだろうか?』って考えちゃうのね。で、結局がまんできなくなって木の幹にぶつかって痛がるんだけれど、どこか満足げだった、という話(りすは悲しそうだったけれど)。
読んだら何かしら得るものや気付くことがある・・・と思うよ。
 

ありとりす


『100万回生きたねこ』 佐野洋子 作/絵 

けっこう有名な名作絵本。
ある時は王様のネコ、ある時は泥棒のネコという具合に、様々な人に飼われ、様々な死に方をします(サーカスの事故でまっぷたつになったり)。で、ネコが死んで飼い主は大泣きするのだけれど、ネコは死ぬのなんか平気だったんです。いつも飼い主のことなんか嫌いで、自分のことが大好きだったから。
ある時、ネコははじめて自分自身のネコになりました(つまりのらねこ)。メスネコはこぞってネコのおよめさんになろうとちやほやするんだけれど、たった1匹、見向きもしない美しい白ネコがいました。そのうち2匹は愛しあうようになって、たくさんの子ねこも生まれて、ネコは自分自身よりも白ネコや子ネコたちをすきになりました。
年月が過ぎ、やがて白ネコは死んでしまいます。ネコははじめて泣きました。100万回泣いたねこは白ネコのとなりで動かなくなり、もう2度と生きかえりませんでした。


・・・というお話。感動ものなので、立ち読みでもいいのでよんでみてちょ(おこられちゃう?)。
それにしても100万回って、平均1年生きたとしても100万年・・・?あれ??・・・な〜んて考えないように。


『わすれられないおくりもの』 スーザンバーレイ 作/絵 
                     小川仁央 訳

ひきつづき動物『死に系』絵本。
とても物知りでやさしいアナグマは森のみんなから愛されていましたが、ある冬の日、年をとって死んでしまいます。春になって外に出られるようになると、動物たちはアナグマの思い出を語りあいました。モグラがはさみを使うのが上手になったのは、アナグマが教えてくれたからでした。カエルにスケートを教えたのもウサギに料理を教えたのもアナグマでした。みんな何かしらアナグマの思い出をもっていて、知恵や工夫をうけついでいたのです。さいごの雪が消えた頃にはみんなの悲しみも消えていて、楽しい思い出話をできるようになりました。モグラはそっとお礼をいいました。
「ありがとう、アナグマさん。」

・・・さて、あなたは何をのこせるんでしょうね?

あなぐま